江戸時代に誕生した日本の金工技法「木目金」は、金属同士の色の違いを巧みに操り、雅やかな木目調の模様を生み出す、熟練した職人にしか扱うことのできない高度な技術とされています。
刀の鍔に始まったといわれるこの技法は、様々な金属工芸品に応用、ジュエリーも生み出され、難易度の高い技術として現在に伝承されています。
アートクレイ倶楽部では、この伝統技法の「木目金」を、銀粘土と銅粘土を組み合わせ、同時に焼成することで可能にする、新しい技法を開発いたしました。
アートクレイから生まれた「銀粘土」と「銅粘土」。 この2つの画期的な素材の魅力を最大限に引き出し、表現したのが、この「新木目金」です。 古来より伝わる金工技法の「木目金」では想像もつかない、粘土ならではのテクニックを活かした作品を見ると、新たな伝統が始まったんだと感慨深く思います。「新木目金」によって再び、日本から世界に向けて素晴らしい新技法が広まることを期待しています。 | |
長年の経験を持っていないと困難とされる工程を、銀粘土と銅粘土を使用することにより可能としたのが、この新しい木目金の技法です。 これまで金属地金で行っていた工程や鍛造に相当する工程も、粘土の状態で扱うことにより、作業が容易となりました。その上、焼成前に模様まで表現出来るこの新しい技法は、新たなデザインの可能性をもたらします。 その他、古来の技法では地金を一定方向にしか鍛造出来ませんが、新技法では、粘土を自由自在に練り込むことが出来るので、部分的に四分一と言った色地金を創り出すことも可能となりました。 伝統技法と新しい素材の融合により、受講者の皆様のジュエリーデザインの幅がより一層広がることでしょう。 |
象嵌とは1つの素材に異質の素材を嵌め込む技法です。
ここでは、銀粘土をベースに銅粘土を嵌め込み、焼成によって異なる金属を一体化させる技法を学びます。
幾層にも重ね合わせた銀粘土と銅粘土。新木目金作品を作るための基本の技法となります。彫刻作業を進める毎に違う表情が現れ、木目金技法の醍醐味を感じる作品です。
積層させた銀粘土と銅粘土を柔らかい内に押し出し加工することで、水面に浮かぶ油の滴模様を表現します。
粘土素材だからこそ簡単に出来る表現技法です。
積層させた銀粘土と銅粘土を柔らかい内に曲げ加工することで、十文字模様を作り出します。十文字の模様は、伝統技法の木目金の世界で受け継がれている、高度な表現の一つです。
粘土造形を極めた表現です。規則的に混ぜ込む作業から神秘的な模様が生まれます。
同じ物は二度と作れない、まさに世界に一つだけの木目金ジュエリーです。
伝統技法の木目金では不可能な、銀粘土、銅粘土でなければ表現できない技法です。
カフェアートのようにフリーハンドで描くオリジナルの模様は、新木目金の表現を無限に広げます。
※スケジュールは教室によって異なります。
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